ウンメイの日


朝4時。
ここ1週間ほど、眠れない日が続いていた。
やっと・・・夢の世界に旅立とうとしたとき。

い”っでぇ・・・

激しい腰痛と腹痛。
冷静に考えてみる。
そういえば、おしるしがあったなぁ・・・
これか。
これが『陣痛』か?
でも、まだわからない。
ただの便秘の腹痛かもしれない。
トイレと往復すること2時間。
間違いない。
『陣痛』だ。。。

入院準備をして、お風呂に入ろう。
意外にも冷静な自分がいる。

太陽が真上に来たころ。
入院が決まった。
送ってくれた母は仕事に戻り、ダンナは出張先からまだ来ない。
孤独な痛みとの戦いが始まった。

3時を過ぎても笑顔がある私に、先生は錠剤を渡した。
飲んだ直後、笑顔が消える。
うぎゃあぁぁ
いでぇぇぇぇぇ!!!!!
やっと戦闘準備が整った。

長かった。
いつになったら、分娩台に行くんだろう。
いつになったら、母やダンナが来るんだろう。
いつになったら、助産婦さん来てくれるんだろう。
いつになったら、生まれるんだろう。。。

「歩ける?」
いよいよだ。
今にも生まれそうだ。
分娩台に乗っても、家族は誰も来ない。
すって〜。
はいて〜。
いきんで!!!!

やっと。やっと。やっと!!!!
へその緒を首に巻きつけながら、おぎゃあ!おぎゃあ!
同時に、なだれ込んできた母とダンナ。
生まれたよ!今!生まれたんだよ!!

泣き声と涙と歓声の中で思う。
ダンナと同じ顔が出てきたな。


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