ママ〜!


cacaoがはじめて言葉らしいことを話したのは1歳になる少し前。
「イタイタイタイタイタイ!」
歯固め代わりに噛み付かれた私の、悲痛の叫びのまねだった。
《もうすぐ・・・cacaoと会話ができるのね。》
なんの疑う余地もなく、その喜びはもう目の前だと信じていた。

1歳を過ぎ、あっというまに1歳半。
「男の子は話し始めるの遅いからねぇ。」
会う人会う人に言われるようになった。

2歳の誕生日を向かえ、お兄ちゃんになることがわかった。
もう何度、「後半年もしたら話すんじゃない?」と言っただろう。

何か言いたそうなのに、口をあけないcacao。
周囲の言葉にイライラし、不安になった日もあった。
関連施設に相談することも考えた。
このまま話さなくっても、私がいつも味方でいよう。
そう思う日もあった。

でも・・・

私には、cacaoがまだ話す気がないようにしか見えなかった。
ただ単に、日本語に興味がないようなシズだった。
一生懸命話はしてくれるのに、歌も歌ってくれるのに。
なぜか口をあけないcacao。

日本語らしい日本語を発することのないまま、里帰りの時期がきた。
もうすぐおにいちゃんだね。
おにいちゃんになったら、何か変わってくれるかもしれないね。
でも、もう待ちくたびれていた私には、そんな期待もむなしかった。

年末。クリスマス。
実家の甘い大人たちの手によって渡される甘いお菓子たち。

「チョコ〜〜〜〜?!」

( ̄ω ̄;)!!

数日後には2語文完成。
「チョコチョ〜ダイ?」

・・・・・Σ( ̄⊥ ̄lll)・・・・・

それから4ヶ月。
夢にまで見た「ママ〜!」に笑顔を見せている私がいる。


cacao:2歳8ヶ月

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